スパイラルフィールド・スパイラルガーデン
ローズガーデンのカフェスペースからのぞむスパイラルフィールド。
ドラマチックで気分が高揚します。
季節ごとに渦巻状に植物が植え込まれるようです。
現在は麦の渦巻。
来園していた人が話しているのが通りすがりに聞こえたのですが、黄金色に色づいた頃も美しいそう。
こちらで収穫した麦は、園内のレストランで提供する料理にも使われているのだとか。
この麦畑を見て、映画「グラディエーター」を思い出しました。
帝政ローマ時代を舞台に権力争いに巻き込まれ、家族を失い、奴隷となった男が復讐を胸に剣闘士(グラディエーター)として過酷な運命を生きる物語。
主人公マシキマスを演じたラッセル・クロウは、本作でアカデミー賞主演男優賞を獲得しました。
この映画の冒頭にマシキマスが、手で麦の穂をなでるようにしながら歩く印象的なシーンがあるのです。
「グラディエーター」は現在続編を製作中で、2024年11月公開予定。楽しみです。
続編上映前に旧作を上映をしてくれるといいな。大スクリーンでもう一度見たいです。
麦畑の周りには赤いケシが群れ咲いていました。
長距離列車でヨーロッパを旅をしていた時に見た光景がよみがえります。
麦畑のところどころに赤いケシが群れたり、ポツポツと点在したりしながら、風に揺れている様子は、胸が痛くなるような旅情を感じさせる眺めでした。
スパイラルフィールドの中心にはスパイラルガーデンがあります。
こちらは吉谷桂子さんがプロデュースされた庭です。
多種類の植物が、野原に生えているかのようにランダムな雰囲気で植え込まれていて、とても魅力的でした。
土の部分が少し見えていて、てんでんばらばらな感じで植物が生えているのが、かわいいのですが、写真ではそのニュアンスがなかなか出ません。
子供の頃に近所の野原で、なにか面白い草が生えていないかなと探しながら歩いていた時の高揚感がよみがえります。
計算された植栽なのでしょうが、あれ、こんなところにこんな花が!という発見の喜びをもたらしてくれます。
さて、次は「ふる里の野山」というエリアに行きます。
ノゾリ池の周りの様子。
水場があると開放感がアップします。遠くの山と景色が一体になるところがすばらしい。
次回は中之条ガーデンズ紹介最終回。
こんな小屋に住みたいと思わせる「赤い小屋」とナチュラルガーデンなどを取り上げます。