上野 椅子の展覧会

「フィン・ユールとデンマークの椅子」展

上野の東京都美術館院展に行ったついでに「フィン・ユールとデンマークの椅子」展を見てきました。

この日は結構暑かった。

 

フィン・ユールさんは1912年デンマーク生まれの建築家、家具・インテリアデザイナー

展示の最初に置かれていた椅子はイージーチェアNo.45(フィン・ユール)

美しい。すてき! この配色も好み。

 

この後、色々な椅子が列になって並んでいたのですが、頭の方に一人がけソファが置かれていました。

ウィングバックチェア(カイ・フィスカー)

 

ちょうど、家のソファの買い替えを検討中で、一人がけソファもいいかも・・・と、自分の家に置くならという目線で見始めてしまい、いつの間にかお買い物モード。
買うならこれか、という椅子をメモがわりに撮影しただけで、これはないな、という椅子は素通り。展示会じゃなくて、展覧会なのに・・・

 

座り心地が良さそうに思えた、ベアチェア(ハンス・J・ウェグナー)

本当に熊っぽい。我が家にはちょっと無骨すぎるかな・・・古民家とかにも合いそうな雰囲気。

 

もう一ついいな、と思ったのは、こちらのペリカンチェア(フィン・ユール)

フォルムがかわいくて、座り心地も良さそう。

 

この展覧会、嬉しいことに実際にいくつかの椅子に座れるコーナーがあるのです。

そこで、座り比べてみました。

 

ママベア(ハンス・J・ウェグナー)

こちらは、フォルムの優しい感じがいいなと思いました。座り心地も悪くない。

 

でも、この PP19ベアチェ(ハンス・J・ウェグナー)に座ると、やっぱりこっちの方がいい。

こちらは前のオレンジのより優しげで洗練された雰囲気。
肘掛け部分は堅い木より、布にくるまれている方がリラックスできる。
肉球みたいな先端の木もいい感じ。
座面に角度がついていて、座ると包み込まれるような安心感。
守られて、自分の世界にこもれる感じ。

 

アチェアに比べたら小ぶりなペリカンチェア。でも座り心地はとてもいい。
黒もかわいいけれど、グレーに明るい茶のボタンがおしゃれ。
部屋にこんな椅子がいたら、名前をつけて声をかけたくなる。

 

会場の様子もちょっとだけ

↓こちらは、フィン・ユール邸

 

一人がけソファもいいな・・・とすっかりその気になりました。

今、家にあるソファは大きめの二人がけ。
これを購入したのは今から24年前。当時は2Kの賃貸アパート住まいでした。
8畳の和室が居間兼寝室で、テレビをみたりリラックスするときは畳に座り、疲れてくるとゴロリ。
その状態からお茶でも淹れようと思って、キッチンに行くのに、よっこいしょと床面から立ち上がるのが結構疲れるし、横になってゴロゴロしているうちに寝てしまったり、どうもだらしなくなりがちなので、ソファが欲しくなったのでした。
ソファがあれば、きちんと座っていてもリラックスできるはず・・・

 

あちこちの店を回って数見るうちに、「やっぱり良い(それなりのお値段)ものは良い」という結論に至り、度々買い替えるものではないしと、思い切ってイタリア製のソファを購入しました。


ソファが届いた時、車道から脇へ入る小道いっぱいに、とんでもなく大きいトラックが止まって、配送の人が出てきたのですが、「え、どこの家? 住所間違ってる?」という感じでキョロキョロ。

私がアパートの一階の部屋の障子を開け放って、濡れ縁に立って「こっちです」と声をかけたら、「マジか?」という感じでした。

 

ソファはグレージュの明るめの布張りにしたので、大きいけれど、威圧感はない。
ソファのグレードと家が確かに不釣り合いだったかもしれませんが・・・そのソファが来てからというもの、家にいる時間の大半はソファの上にいました。
購入して大正解! 大満足!

 

その状態は、今の家になっても変わらず。
肘掛け部分が低めで布でくるまれていて、まるで枕のよう。実際、そこを枕にどれだけうたた寝したことか。ちょっと横になるつもりが、熟睡して明け方ということもありました・・・結局畳の上(よりずっと居心地が良いけど)と同じことになったのでした。

 

通算したら数年間ソファの上にいた計算になるのではないかというくらいヘビーに使い続け、さすがに座面がへたってきました。
ここ数年、もう買い替え時かな・・・と思いながら布をかけたりして使っていたのです。

 

展覧会を見て、二人がけソファだといつの間にか横になって寝てしまうし、一人がけだったら、きちんと座れる。グダグタ生活にピリオド。場所も取らないしいいかも、ネットでチェックしよう!と帰って来たのですが、家について、一休みとソファに座ったとたん、無理と悟りました。

 

ソファにゴロリの快適さ、この極楽感、幸福感を手放せるわけがない。
やっぱり愛着のあるこのソファを座面を修理して使い続けようと決心しました。

 

ちなみにネットでチェックしたら、正規品だとベアチェアで300万円、ペリカンチェアで100万円くらい・・・手が出ません。

 

椅子でくつろぐフィン・ユールさん

やっぱりこうなるよね・・・