土曜日、石神井公園に行った時に見かけた花
あちこちでたくさん咲いている
じゃがいもの花に似ています。
薄紫がかったのもあって、きれいに見える時もあるんだけど・・・
「ワルナスビ(悪茄子)」
地下茎がよく張って、細切れになっても芽が出て増える。除草剤も効きにくく、全草に毒があり、プチトマトに似た実は家畜が食べると中毒死することもあるそう。
そして、葉っぱや茎に鋭いトゲがあります。
要注意外来生物指定。
北アメリカ原産のナス科の帰化植物で、牧野富太郎博士によって命名されたそう。
博士が発見して自宅に植えて、後で難儀した実体験から名付けたもの。
こちらは小さくて地味な花だけれど、たくさん集まって咲くと目を引く。
近づいてよく見ると、かわいい。
だけど、お名前は「ハキダメギク(掃溜菊)」
熱帯アメリカ原産のキク科の帰化植物。
こちらも牧野博士の命名。世田谷の掃き溜めで発見したからだそう。
しかし博士、もう少しなんとか・・・
ワルナスビの学名は Solanum carolinese
英語だと、Carolina horse nettle、horsenettle
別名には、Radical weed(トゲトゲ草?)
実の様子から Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)Devil's tomato(悪魔のトマト)など
う〜ん、やっぱりあまりいい名前じゃない。
ハキダメギクの学名は Galinsoga quadriradiata
英名 Shaggy Soldier (モジャモジャの兵隊)、Hairy galinsoga(毛深いコゴメギク)
全体が軟毛に覆われ、種にも毛が生えているので、こんな名前のよう。
条件が良ければ、4週間ほどの短期間で発芽、開花、結実するそうで、畑の作物の生育を邪魔したり、やっぱり迷惑がられる草のようです。
ところで、ジャガイモ、トマト、ピーマンもナス科に属しますが、ナス科は英語では nightshade family
猛毒のベラドンナは Deadly nightshade
なかなかに不吉な感じですね・・・
ナス科は毒のあるものが多いのでこんな呼称なのでしょうか。
ちょっと気の毒なお名前の植物2種でした。