再びドイツ生まれのバラたち

すっかりハマってしまったバラの深堀り。
今回はドイツのバラを深堀ってみました。
ただ、悲しいかな語学力がないのと、バラを実際に育てたことがないので、勘違い、間違いもあるかもしれません・・・お気づきの点があれば、教えていただけたら嬉しいです。

 

コルデス社のバラたちです。(撮影地は全て光が丘・四季の香ローズガーデン)

コルデス社は1887年創業。ドイツのハンブルク郊外のシュパリースホープ村に本拠地を置く、世界的なバラ育種生産会社です。

ローズナーセリーは家族経営が多いみたいですが、こちらも現在5代目だそう。

育種するバラは小輪から大輪まで。庭用、鉢植え、切り花、景観用など多岐にわたり、特に近年は低農薬、無農薬で育てられる耐病性のあるバラを多く生み出し、ADR認証のバラをもっとも多く有しているそう。

 

ADRは3年間に渡り、薬剤を使用せず、冬季の手入れもせずに生育させ、花の美しさ、耐寒性、耐病性、耐害虫性などを評価し、一定の基準に達した品種をADRローズと認証するもの。
審査の基準はだんだん上がってきていて、基準に満たなくなったバラの認証は取り下げられることもあるそうです。

 

「メルヘンツァウバー」2015年作出

こちらもADRローズです。
メルヘンツァウバー Märchenzauber という名前は、「おとぎ話の魔法」という意味。
上の写真はまだ開き始めで、開花が進むとたくさんの花びらが現れてヒダヒダに。
確かに、魔法みたいです。

茎が赤味が強いので、銅葉の草花と取り合わせたらシックですてきそう、と思いましたが、いつまでも赤いわけではないみたい。個体差なのかな?

 

「フラウ・ホレ」2006年作出

名前はグリム童話に出てくる「ホレおばさん」から。
ドイツ・ヘッセン地方の伝承で、雪が降ると「ホレおばさんが寝床を直している」というのがあって、それを元にしたお話。
ホレおばさんが寝床を整える時に、羽布団をよく振って羽毛が飛ぶようにすると地上に雪が降るのです。
本当に雪のように白い花びらが目を引きました。

 

「レモンフィズ」2012年作出

レモンフィズはカクテルの名前だと思います。

「フィズ」と言うのはソーダ水の泡が弾けるシューっという音のこと。
元気が出てくる黄色。花が後から後から湧き出るように咲く様子が、名前のイメージもあって、炭酸のシュワシュワした雰囲気に見えてきて、おいしそう。

フランスのメイアン社にも一重の黄色のバラがあって、そちらはイタリアのお酒の名前がついていて「リモンチェッロ」。

コルデスの「ティップントップ」もカクテルの名前。
他にもウィスキー、テキーラサマーワインとかお酒の名前がついているバラがあります。いつかどこかで会えるかな?

 

「クリスティアーナ」2013年作出

うなだれていたので、下から覗き込んで撮りました。

本来は、中心部にピンク色がさして、レモンを思わせる香りもすばらしいとあったのでまた秋に確かめたいと思います。

元々の名前 ”Herzogin Christiana”は「クリスティアーナ公爵夫人」で、貴族の名前がついたバラ。
王族、貴族の名前は同名が多かったり、血筋が複雑でよくわかりませんが、たぶんクリスティアーナ・フォン・ザクセン=メルゼブルク公爵夫人という方のよう。
Princess Christiana of Schleswig-Holstein-Sonderburg-Glücksburg(1634-1701)

夫が Christian I of Saxe-Merseburg (1615-1691)

クリスティアーナはデンマーク王家の家系でコペンハーゲン生まれ。1650年にドレスデン城でクリスティアンI世と結婚。この時、クリスティアーナの姉、ソフィーがクリスティアンの弟モーリスと結婚。ダブルウェディングで、花火やパレードがあり4週間のお祝いをしたそう。
おとぎ話みたい!(逆なのかもですが・・・こういう実話があっておとぎ話になる?)

クリススティアーナは夫が亡くなった(1691)後に、デーリッチュ(Delitzsch)城に移り、フランス式庭園を作ったそうです↓ 

photo : Isabell Aurin-Miltschus/Stadt Delitzsch

 

「パシュミナ」2003年作出

こちらも咲くと中心部からピンク色が広がって、とても美しいバラです。
萼がツンと尖っているのが独特な雰囲気。

四季の香ローズガーデンで、他のバラは盛りをすぎてきたな、というタイミングで、このバラは、これから咲くところでした。
なので、咲いたところは見られていないのです。緑まじりの白→ピンク、すてき! 秋にチェックするバラが増えていく・・・

 

「パシュミナ」はカシミールで織られる伝統的な織物からの名前だと思います。90年代に日本でもパシュミナブームがありました。
本来のパシュミナは大変希少で高価なものなので、中国やネパールで織られたものが流通したのだと思います。私もそんな一枚を持っています。
ごく薄くて透け感があるのに羽織ると暖かく、首元に巻いてもボリュームが出過ぎないし、旅行の時に惜しげなく使えるのでもうだいぶくたびれてきたけれど、手放せません。

「アンジェラ」と「デュエットバルコニア」

「アンジェラ」1978年作出

 「デュエットバルコニア」2017年作出

アンジェラは女性の名前のようですが、由来はわかりません。かなり昔、バラと言ったら、ピースとカクテルしか知らなかった頃に、河津バガテル公園でこの花がたわわに咲き誇っているのをみて、すごいな〜と名前を記憶したバラです。
コルデスの歴史的名花と言えるバラ。

 

「バルコニア」はコルデスの日本でのシリーズとありました。ラリッサバルコニアがあるけれど、他にもあるのかな? 

コルデスのホームページでは「ラリッサ」はあるのですが、デュエットは見当たらず・・・

手前がデュデット・バルコニア。白に赤がのっていくのがきれい。

 

「ポンポネッラ」2005年作出

ポンポネッラはコルデスの「フェアリーテール」というシリーズのバラの一つ。

「フェアリーテール」シリーズのバラは、イングリッシュローズのような雰囲気。ノスタルジックでロマンチック。「祖母の庭を思い出させるような花」とありました。

名前の通りポンポンみたいで、コロッとしてかわいい。

 

「ツベルゲンフェー’09」2009

ツベルゲンフェーZwergenfeeは「小人の妖精」というような意味。
ミニバラにあってますね。

ドイツ語で、7人の小人は”sieben zwerg”。
Google翻訳だと、Zwergはドワーフと訳されました。ドワーフと小人ってちょっとイメージが違う?

映画の「ホビットの冒険」などを見ると、トルーキンが創出したドワーフのイメージは、短躯で屈強・・・その点では病害虫に強いというこのバラのイメージにあっているかもしれません。

 

最後は前にも紹介した「ティアーモ」で。

イタリア語の Ti amo. は英語で I love you. やっぱりこの名前には赤でしょうね。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

昨年秋の四季の香ローズガーデン・ドイツ生まれのバラたち ↓

 

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