小石川植物園54

植物園のすてきな鉢

植物園には年代・来歴は不明だけれど、江戸〜幕末期の園芸文化に連なる装飾的な染付や色絵が施された鉢が伝わっているそうです。

以前にも「小石川植物園26」で少し紹介しましたが、最近また目についた鉢がありました。
温室では鉢の入れ替えを頻繁にしているので、花期が終わると下げられてしまうこともあります。

 

タチテンノウメ(立ち天の梅)

小笠原固有の植物です。

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瑠璃釉から浮き出した立体的な絵柄は、ボタン。
さらに左奥側には鳥の姿も。

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懸崖仕立ての盆栽風で、なかなかすてきです。

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花は梅にたとえられていますが、バラ科です。

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こちらは、葉っぱに毛が生えているシラゲテンノウメ(白毛天の梅)

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もう一つ瑠璃釉から浮き出した立体的な絵柄のある鉢。

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シマハラン(島葉蘭)/アリサンヒメバラン(阿里山姫葉蘭)の鉢です。

キジカクシ科 名札には、原産アッサム〜マレーシアとありますが、台湾・阿里山に自生することからついた名前です。

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焼き物のことは全くわかりませんが、こちらは尾張焼かもしれません。
オークションサイトに同タイプや色味の違うものが出ていました。
絵柄は、鳳凰とありました。

花が咲いていました。

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次は、テッポウユリ(鉄砲百合)の鉢。

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漢詩でしょうか? 残念ながら読めず。聯句なのかな。
絵柄は松竹梅です。

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渋くてすてきです。

 

こちらは梅柄の鉢

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植っているのは、ラン科のカクラン(鶴蘭)、別名カクチョウラン(鶴頂蘭)
Phaius tankervilliae

原産 日本(種子島)〜 熱帯アジア、オーストラリア
学名のtankervilliae は、イギリスでこの花を自身の所有する温室で初めて咲かせたレディ・タンカービル(1752-1836)に敬意を評してジョセフ・バンクス卿によって名付けられたものです。

まだつぼみです。

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花が咲いたところを見てみたい。

 

こちらは、まさに花盛り。名前がわかりませんが、蘭です。

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この鉢は前に紹介した謎の寄せ植えの鉢と同じシリーズ。

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古典園芸植物 オモト(万年青)の鉢です。

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この絵柄は、何の花でしょうか?

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前に紹介したシンニンギア・レウコトリカとシンニンギア・マクロポダの鉢は今は出ていません。(名前のカタカナは表記が色々ですが、Sinningiaなので統一しました)

重複しますが、こんな鉢でした。

絵柄は萩でしょうか。

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こちらは、華やかな鉢

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今展示してある、シンニンギア・レウコトリカはシンプルな鉢です。

和名がすごくて「断崖の女王」 イワタバコ科 ブラジル原産 
花はネットで見ると、朱色で白い毛が生えています。葉っぱも白い毛が生えているので、「ブラジリアン・エーデルワイス」と呼ばれることもあるそうです。

奥側の朱色の花は、シンニンギア・マクロポダです。
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シンニンギア・マクロポダ Sinningia macropoda イワタバコ科 ブラジル原産

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塊根がカッコイイと愛でたりするようです。

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以上、最近目についた鉢でした。
また入れ替わりですてきな鉢があったら、ご紹介します。