一生幸せに暮らすなら

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よく行く小石川植物園は、丸の内線の茗荷谷駅から徒歩15分くらいかかります。
行きは、播磨坂という長い坂を降りていくのですが、帰りに、植物園内を散々歩き回った後、この坂を登るのがキツくなってきました。
それでしばらく前から、帰りはたいてい、バスで池袋に出ていたのですが、近頃は行きもバスを利用することが増えてきました。

日常生活では大雨や雪の時くらいしかバスを使わないので、バスに乗ること自体がちょっと新鮮。あまり知らない場所の景色を車窓から眺めるのが楽しい。

駅近はごちゃごちゃした街並みが続きますが、弓道の道具を売る店や尺八専門店、雰囲気の良さそうなカフェや町の小さなレストラン。
昔ながらの洋品店、日用雑貨の店、レトロな床屋など、目をひく店が点在しています。
そんな中に、ちょっと面白いものを発見しました。

 

お店は、釣具屋さんです。
実は開いているときの様子をまだ知らないのですが・・・
休業日に前を通りかかった時に見つけました。

 

看板に「創業 昭和八年 江戸前の釣り  大塚 関釣具店」とあります。

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今年で創業88年ですね。なかなか目立つシャッターです。

そして右側に何やら文章が。

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どうでしょうか?

「一生幸せに暮らすなら釣りを覚えなさい」
大いに納得という方、いらっしゃるでしょうか?

 

私の釣り体験は、あまりいいものではなくて・・・

小学校生の時に、父に連れられて、正真正銘の釣り船で沖に出て、釣りをしました。

乗合でなく、小舟です。船着場から櫓で漕ぎ出して、その後エンジンをかけ、小一時間あるいはもっと海の上を走り、沖へ出ました。

餌のゴカイを釣り針につけてもらい、釣糸を海に垂らすのですが、船底に釣り針を引っ掛けて、父に怒られました。

魚が釣れた記憶はありません。太陽が照りつけて暑いし、海の水面はすぐそこ。
見つめていると、海に引き込まれそうな気分になるし、波が今にも船に入ってきそうで怖い。
ゆらゆらと揺れる船に乗り続けるのも辛くて、陸へ帰りたいとすぐに思いました。

 

しばらく我慢してから「もう帰ろうよ」と言ったけれど、父は「まだ来たばかりじゃないか」と言って、多分夕方近くまで粘ったのではなかったか・・・

やっと帰ることになっても、そこからまた小一時間かけて船着場へ。
船着場に着いたとしても接岸するのにも手間がかかり、船の上を行ったりきたりして作業する父を見ながら、こんなに大変なことが楽しいのか?と思いました。

すっかり釣りには、こりてしまい、海といえば、黒々とした水面が思い浮かび、怖いような気持ちになってしまう。
海岸を歩くのは大好きなんですが、今も船に乗るのは、あまり気が進みません。

 

 

私だったら「一生幸せに暮らすなら、植物に目を向けてみては」とアドバイスしたいです。

大抵の人は、意識しないから目に入らないだけで、毎日、植物を見ているはず。
もし、植物に目を向ければ、その植物は、ただの草や木というのでなく、それぞれに名前があって、時にはその名前に面白い由来があったりもする。
ごく身近にある植物が、食べられたり、薬になったり、毒があったり・・・

芽を出し、葉が茂り、花をつけ、実を結び・・・と変化の中にも面白さがある。
観察するだけでも、さらに自分で育ててみれば、もっと発見がある。

植物の種類は多く、日本で見られる植物だけに限っても、たぶん一生かけても全てを見尽くすことは不可能です。
植物の世界は限りなく広く、奥が深い。
しかも観察するだけならお金もかからず、その気になれば、すぐに始められます。

見る、知る、味わう、育てる、飾る、コレクションする・・・興味の赴くままに植物の世界で遊ぶ。
最高の趣味になるのではないでしょうか?

熱しやすく、冷めやすい私が子供の頃から、常に興味を失わずに、情熱を注げるのが植物です。

「植物好き」でいられることは、人生最大のギフトだと思っています。