9月頭の温室と分類標本園
葉っぱの間で花が咲き出して、ムギュッとなっていたのが、ちゃんと茎が伸びて花が広がってきそう。
Hoya multiflora
他のホヤに比べると少し繊細な印象の花
英名 ” Shooting staras” シューティング スターズ(流れ星)
はピッタリですね。
日本での園芸品種名は「天の川 彦星」
葉っぱが斑入りのものは、「天の川 織姫」というそう。
この花がいっぱい咲いている写真を見ると、「流星群」という感じです。
こちらは冷温室のヒダカミセバヤ
ミセバヤは万葉の時代から親しまれており、古典園芸植物だそう。
「ミセバヤ」は「見せばや」で、「見せたい」という意味。
どちらかというと、葉っぱの薄い、風になびくような草花が好きなので、このミセバヤ、取り立てて見せたいような花かな? と思っていたけれど、自然の風景の中で咲いているのを見たら、かなり目立って華やかだろうし、岩場のような環境で咲く姿は可憐に見えそう。
勝手な想像だけれど、奈良・平安の昔、交通事情も悪い時に峠越えなんかで見たら、ハッとするでしょうね、当時は女性が旅に出る機会は少なかっただろうし・・・
「あのひとに見せたい」という気持ちになるのもわからなくはないです。
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分類標本園
ゲンノショウコ 薬草
腹痛などに用いられます。飲めばたちまち効くというので、「現の証拠」
実ものも色づき始めました。
ヨウシュヤマゴボウを子供の頃に埋立地で初めて見た時は、驚いたな〜
赤い茎と生っぽい緑や黒々した実の取り合わせが禍々しくて、毒があるに違いないと思った。
実際に全草が毒。この実にも毒があります。
葉っぱも赤くなっている時があって、目立つ。
時々、きれいだなと思うこともあるのだけれど、毒々しい印象は薄まらない。
こちらはセンニンソウに似ているけれど、別種で、コボタンヅル
葉っぱが牡丹の葉に似ています。
実は、コボタンヅルもセンニンソウも有毒植物です。
見た目だけではわからないものです。
最後はハスノハカズラに来ていたお客さん
と言っても、このお客は葉っぱを食べるのかな?
とすればハスノハカズラにとっては、招かざる客かも。
調べたところ、キボシカミキリだと思われます。
触覚が長い。
なんか顔がバットマンっぽい?