先日、小石川植物園の標本園を歩いているときに、色々な植物の名札のところに、明らかにその名札の植物ではない、見慣れない草が生えていました。
前にも見たような気がするけれど、他所で見たことがない草。
毛もじゃで存在感があり、マメ科と思われる青い花が咲いていました。
ネットで、「青い花」「マメ科」「毛」で検索したら、すぐに出てきました。
「タヌキマメ」でした。
この名前はぴったりですね。
クサスギカズラのところにも主役顔をして生えている
ツルボと共演
ツルボ(キジカクシ科)と小さい薄紫の花はキツネノマゴ
また、タヌキとキツネがそろいました。
今の時期に咲いているマメ科植物は他にもあります。
薬園保存園のエビスグサ
長い実が面白い
このサヤの中の種子は、決明子(ケツメイシ)と呼ばれ、薬になります。
音楽グループのケツメイシの名前はこれからとったもの。
メンバーに東京薬科大学出身の人がいて薬学の本を見て決めたそうです。
種子を用いたお茶は、ハブ茶と言われますが、本来のハブ茶はハブソウという似ているけれど、別の植物から作ったもの。
エビスグサはハブソウの代用として使われているそうです。
こちらは標本園のカワラケツメイ(河原決明)
全草を煎じてお茶として飲みます。
ネム茶、マメ茶、弘法茶などと呼ばれ、整腸、利尿作用や脂肪の吸収を抑える働きがあるといわれています。
マメ科の植物はたくさんありますね。
ウチのマメ科植物、ベランダのアレチヌスビトハギは、暴風と暑さでだいぶダメージを受けてしまったよう。涼しくなってきたので、元気になってくれるといいのですが。
花が咲くといいな・・・