気になる木
先ほどは足早にすぎた標本園をもう一度通り抜けていくことにしました。
太陽がちょっと出て、すごい湿気です。
どこかで雨宿りしていたと思われる人たちも、ちらほら歩いていました。
シュウカイドウ
キクイモ
しかし晴れたのも束の間、また雲が青空を隠してしまいました
ハリギリ
花がたくさん咲いていました
針桐という名ですが、桐の仲間ではなくウコギ科。若芽は食べられるそうです。
この木は木材としては「栓(セン)」と呼ばれ、特に木肌が滑らかなものは「糠栓」と言って家具や楽器などに使用するそうです。
欅(ケヤキ)に似た木目なので、着色して「新ケヤキ・ケヤキ調」と呼ばれることも。
「新ケヤキ」で思い出したことが・・・
榧(カヤ) この日に撮ったのではないのですが、実がいっぱいなっていました。
この実はアク抜きなどすれば食べられるそう。
木材としての榧は、碁盤や将棋盤に使われる木としては、最高級と言われています。
思い出したのは、漫画『ヒカルの碁』
ヒカルが佐為と一緒に、「新カヤ」という名で呼ばれるスプルースで作った碁盤を本物のカヤ製と偽って売っているのを見破ったエピソード(12巻)
『ヒカルの碁』は碁を全然知らなくても面白いです。アマゾンプライムで見たアニメ版もなかなか良かった。
祖父の家の蔵にあった碁盤に憑いてた幽霊(碁の対局で濡れ衣を着せられ、死んでも成仏できずにいる)平安時代の碁の名手・藤原佐為。
その幽霊の姿がなぜか見えてしまったヒカル。
碁など打ったこともなかったヒカルは、佐為に言われるまま碁を打って、勝利をあげるうち、自らの意思で碁を打ちたくなってしまう。やがてプロへの道を歩むことになるのですが・・・
佐為は碁石すら持てない幽霊の身、ヒカルが代わりに打ってくれなければ対局できない。でもヒカルは自分の力で勝ちたいと思うようになっていく。
佐為の打てないフラストレーションをインターネット碁で解消させるというアイディア、その後の展開にワクワクしました。
少年の成長物語として秀逸だし、馴染みのない囲碁界についても知ることができる。
マンガってすごいです。
横道にそれました・・・スプルースというのは、マツ科トウヒ属の常緑針葉樹の総称だそうです。
トウヒも植物園に植えられています。普段は木を「材」としてみないから、今後はそんな視点でも木を見て楽しみたい。
シマサルスベリ
木が大きすぎて、高いところで白い花が咲いているのかどうかよく見えません。
マルバチシャノキ 明るい緑と暗い緑のコントラストがきれい
東屋に寄ってみました
今日も貸切状態です
先日は34度くらいあって猛烈に暑かったので、蚊もあまりいませんでしたが、この日は座った途端に蚊がいっせいに寄ってきました。早々に退散。
東屋から
旧東京医学校本館の赤い壁がアクセントになっていい眺め
日本庭園に降りる前に定点観測
この場所はコナラに囲まれています。
夏はコナラのひさしが涼しい影を作ってくれる。
大木です。
石神井公園の木のことがあるので、根元をチェックしに行ったら、ショックなことに、少し木くず状のフラスが溜まっていて、幹に穴もいくつかあいていました。
植物園の管理の方達も把握していると思いますが心配です。
日本庭園へ降りていく途中で、カラスウリがなっているのを見つけました。
園内のあちこちにカラスウリが絡み付いている場所があるので、実を探していたのですが、薮が深くて発見できず。
ところがこの場所は日当たりも良く、松の木に絡まっている部分もあって、いくつもなっているのが見えました。
上の方の葉っぱの影にも一つなっている
カラスウリを手のひらに乗せて重さを味わい、満足。
センニンソウがドウダンツツジの植え込みを覆うようにして咲いていました。
また雲行きがあやしい・・・
バスの時刻表をチェックしたら15分後ぐらいに池袋行きがあったので、少し急いで入り口へ戻ることにしました。
日本庭園
曇っているくらいの方が緑の色の差がわかりますね
アメリカキササゲの細長〜い実がなってました。
後ろの薮に、白いキョウチクトウの花
あまりもたもたしているとバスに乗り遅れる!
最後に林の下のアザミを撮りました
名残惜しかったけれど、また雨がパラパラ。
ちょうどバスに乗る頃には傘をさしたいくらいの雨に。いいタイミングでした。
池袋にバスが着いたら雨はやんでいました。
天気予報通りに雨が降ったり止んだりでしたが、ちょうどうまく雨を避けられて、ラッキーな1日でした。
長い長い植物園レポート
読んでくださり、ありがとうございます。