温室1の植物 雨の日、雪の日
「小石川植物園26」で紹介した、えんじ色の花。
咲くと嫌な匂いがするという鐘楼閣。
その後訪れた時も、完全な開花のタイミングにあわず。
ちょっと開いたくらい。わずかに嫌な匂いがしていました。
今回は似た感じの植物で、こちらも開花したらどんなになるのか興味をそそられる
スタペリア ヒルスタ(別名 犀角)
検索してみたら、これも咲くとヒトデのような感じの花になり、悪臭を放つらしい。
今は、悪臭どころか、温室1はいい香りがしています。
パイナップルが熟れてきた甘い香り。
パイナップルの花は未見ですが、この一つ一つの甲羅みたいな部分が果実なのだそうです。つまりこの一つ一つに花が咲いていた。
パイナップルはたくさんの実が集まってできる集合果なんですね。
こちらの棚周辺はパイナップル科の植物がいろいろ並んでいます。
一際目立っていたのが、こちらのベニフデツツアナナス
これから開花するところ。
他にこんなのも
フリーセアという植物のようです。このピンクのは花でなく、苞。
窓の外はスコールのような雨 甘い香り 異国の植物たち
雨の日に温室だけ見に来るのもいいかもしれないですね。
以前、大雪が降った後に新宿御苑温室に行ったことがあります。
温室内はムッとする温かさ。緑が溢れ、南国の鮮やかな花が咲いて・・・
ふと外を見るとまだあちこちに雪が残っていて、なんだかヌクヌクと贅沢な気分。
雪の中の温室、もう一箇所、思い出があります。
30年以上昔、東北の方へ同僚とスキーに行きました。生涯一度きりのスキーです。
運動音痴だからと断ったのに、謙遜と思われたのか、山の一番上に連れて行かれ、自分の足で立つこともできず、ほとんどお尻で滑って下山しました。
すっかり懲りたので翌日、私は一人宿に残って周辺を散歩。
もともとスキーにはあまり興味がなくて、雪をみたかったのです。
多分温泉のお湯を利用していたのではないかと思うのですが、小さな温室がありました。熱帯の植物が所狭しと置いてあって、雪の中の別世界!
「秘密の温室」今でもあるかな?
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本来、温室で育てるような植物にはそんなにシンパシーを感じないのですが、この日、ゆっくりと温室を回っていたら、少しお近づきになれた気分。
サボテンたちもいます
ホヤがまだ色々咲いていました。キョウチクトウ科なんですよね。
キョウチクトウとは随分、雰囲気が違いますが。
花が見えない。
スマホの自撮りモードで撮ってみるのですが、なかなか焦点合わず。
だんだん雨が小やみになってきて、青空も雲の合間から見えました。
一旦、外に出てベンチでランチ。
本日も簡単な自作サンドイッチ。
ちょうど食べ終わった頃にまた雲がどんより、雨が降ってきました。
再び温室へ避難。温室3の室内にある池の周りのベンチでお茶を飲みつつ、携帯の充電をしました。
雨があがっていた間に、皆帰ったのでしょうか?
温室にいるのはどうやら私一人きり。
なんとも贅沢な時間が流れてゆきました。