小石川植物園27

温室の植物2

先日温室1の植物を紹介しましたが、今日は温室3を除く2〜6の温室の中で目についた植物を紹介します。

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温室5には小笠原諸島の植物が置かれています。

こちらは、ムニンノボタン

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名前の頭にムニンがつく植物が色々あるのですが、江戸初期に小笠原諸島が発見された時、無人島だったからだそうです。

このムニンノボタンは小笠原諸島父島にだけ生育する絶滅危惧の植物です。

発芽時には日陰と湿潤が必要で、成長すると日照が必要となるという、なかなか気難しいお方。

 

こちらはムニンツツジ

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環境省のデータによると、父島の躑躅山に1株生育しているだけとあります。

全世界に自生しているのはたったの1株!

 

植物園ではこうした絶滅危惧種の植物を育成し、生息地に植え戻しを行っています。

 

温室2は、世界の有用植物

温室4は、日本および東アジアの熱帯植物

が中心の展示。

 

オハグロノキ

マレーシアでは、この材からとれるタールで歯を黒く染めたそうです。

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ナポレオンノキ

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ガリバナ科ナポレオンノキ属の常緑低木

複雑な花の形が、なんだか勲章っぽい。
フランスの博物学者ポーヴォア(1752-1820)が皇帝ナポレオン1世に献名し、Napoleonaea imperialis と命名。西アフリカに固有で、17種が知られ、現地では、果実や樹皮が食用や香料として利用される有用植物。

 

ガリバナ 

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咲き進んだ様子

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 花は夜間に開き、香りを放つ。一つ一つの花は一夜限りと短命で、開花翌日の午前にはめしべを残して散ります。

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散ったばかりの花が落ちていました。繊細できれい。

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鉢に挿された札には、「微妙な匂い」とあります。

もう香りは薄れていたと思いますが、嗅いでみると、なんというか青臭い系でない、植物の匂い。いい匂いというわけでもないけれど、嫌な匂いというほどでもない。

西表島の自生地では散った花が川面に浮く様子が見られ、開花期にカヌーによる観光ツアーも行われるとか。ロマンチックですね。

 

花が巨大で、嫌な匂いがするので有名なショクダイオオコンニャクもあります。

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小石川植物園でも咲いたことがあって、開花時は大変な混みようだったそう。

生息地のスマトラ島では、異様な姿の上に腐敗臭がするので「死体花」と言われて嫌われ、開花前に切られることも。

開花しきると肉穂から湯気が出て発熱しながら臭いを放つそう。怖い・・・

余談だけれど、Amazonのシアトル本社にはThe Spheresという巨大なガラスドームの植物園のようなオフィスがあって、そこでも開花させたそうです。夜の開花だからいいけど、昼だったら臭くて仕事にならないですね。

 

温室6はランが主な展示です。

コチョウラン

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ニュウメンラン(入面蘭 イリオモテラン)

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食虫植物も

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一つ一つ見ているとすぐ時間が経ってしまいます。

温室は、室内というイメージで帽子を被らずにいたら、いつの間にか頭が熱くなっていて熱中症になりそう。

冷温室前のベンチで一休み。水分をたくさんとって、播磨坂下のパン屋さんブクタン・ブーランジュリーの木曜日限定のパン、ゴルゴンゾーラチーズと蜂蜜のパンをいただきました。

クルミ入り。美味しいです。

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ベンチにカエデの木陰ができて涼しい。いい風が吹き抜けていきます。

温室の右手にニュートンのリンゴとメンデルのブドウがあります。

リンゴはあまり大きくなっていませんでしたが、ブドウは大きくなっていました。

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そういえば、植物園の梅、気づいたら全部なくなっていたので、収穫したのかな?
園内の売店で、前に銀杏、カリン、梅の飴を売っていて、原料は植物園のものだとありました。

今度また売店を覗いてみよう。

 

長くなりました。お付き合いいただき、ありがとうございます。