実家の帰りに遠回りして湾沿いの道を歩いてきました。
ヤシの木があったり、南国みたいな雰囲気ですが、昔はこの湾沿いの遊歩道には、キョウチクトウがずらっと植わっていて、今頃から残暑の頃まで、濃いピンクの花が咲いて、それは見事でした。
中高生の頃、どこか地方から学校に講演にいらした方が、壇上で開口一番に、学校へ来る道すがらに見たこのキョウチクトウの並木を、「あんなに見事なキョウチクトウの並木を見たことがありません。ピンクの花が帯のように連なって、本当にきれいで感激しました」と話されたのが記憶に残っています。ここを通学路にしていた生徒も多くいました。
社会人になって、東京で暮らすようになってから、そのキョウチクトウがいつの間にか抜かれて、南国風の植栽になっていました。
雰囲気はいいけれど、時々、キョウチクトウの並木が恋しくなります。
湾の眺めも変わりました
子供の頃は釣り船や漁船がほとんどでしたが、今はプレジャーボートが並んでいます。
海の上を電車が走るなんて、想像してなかったな
中学生の頃にオフコースのファンになり、レコードを買い、友達とコンサートにも行きました。社会人になってからもソロになった小田和正さんのコンサートに数回行きましたが、いつの間にか学生時代に聞いていた音楽をほとんど聴かなくなリました。
でもオフコース時代の楽曲がテレビなどから流れてくるのを聴くと、とても懐かしい。
ソロになってからの「My Home Town」は、学生時代に聴きこんだ曲ではないけれど特別で、この曲を聴くと色々な想いが湧いてきます。
写真の小山は、小田さんのコンサートで恒例になった、ご当地紀行(ツアーで訪ねた先の街の風景や地元の人との触れ合いを撮影してコンサート中に上映する)にも出てきました。
私も遠足や美術の授業のスケッチで山に登りました。
もう何十年も登っていませんが、山の姿は変わらない。
遊歩道の植物
カポック 実がいっぱい
植物たち、すっかり馴染んでいる様子
「My Home Town 」の歌詞にもあるけれど、地元の友人達と毎年忘年会をしていた店もなくなってしまいました。
いつまでもあるように思っていたことが、あっけなく消えていってしまうものなのだと、ここ一年あまり、痛感させられることが多くなりました。
それでも学生時代の友達と集まると、みんなの中に地元で過ごした思い出があって、ああだった、こうだったとワイワイやっているうちに「あの頃」がよみがえってくる。
離れて住むようになって、姿はだいぶ変わってしまったけれど、あらためて、故郷はいいところだな・・・と思うようになりました。
今度、皆で会えるようになったら地元散歩をしたい。
小田さんが歌う「My Home Town」が聴きたくなってきました。