小石川植物園22

植物園のスター植物と6月中旬の園内

小石川植物園では、主だった木などに名札が付いていますが、自然な景観を邪魔しない、程よい加減なところがいいな、と思います。

そんな植物園で、立派な解説板が立っている植物がいくつかあって、今日はその中の3つの最近の様子を。

一つ目は、前に花の時に紹介した「ニュートンのリンゴ」

 

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実がなりました。「ケントの花」という品種。ニュートンが「万有引力の法則」を発見したリンゴの木の接木です。実が赤くなったところを、ちゃんと確認した覚えがないので、今年は注目したいです。

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こちらは「メンデルのブドウ」

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[解説板]

遺伝学の基礎を築いたメンデル(1822-1884)が実験に用いた由緒あるブドウの分株です。第2代植物園長を務めた三好学が、大正2(1913)年、チェコのブルノーにメンデルが在職した修道院(現在のメンデル記念館)を訪ねたとき、旧実験園に残っていたブドウの分譲を依頼して、その翌年に送られてきたものです。その後、メンデル記念館のブドウは消滅したことがわかり、本園のブドウを里帰りさせて、現地にも同じブドウの株を復活させました。

 

植物園の3大スター植物と言ったら、このニュートンのリンゴとメンデルのブドウ、それに以前紹介した、精子発見のイチョウ(15)

 

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こちらは、もう一つの精子発見の植物。
出入り口の近くにあるソテツ

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[解説板]

裸子植物のソテツに精子が存在することが、1896(明治29)年、東京大学農科大学助教授(当時)池野成一郎によって初めて明らかにされた。この発見は、平瀬作五郎によるイチョウ(本植物園保有)の精子の発見とともに、日本で近代的な植物学の研究が始まった時期に達成された偉大な業績である。このソテツは池野成一郎が研究に用いた鹿児島市内に現存する株の分株で、鹿児島県立博物館のご厚意によって分譲されたものである。

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今日は東京地方は梅雨空です。先週末は晴れ間もあったので、ちょっと夏先取り気分の写真をいくつか。

桜並木の緑もさらに濃くなりました

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アメリカキササゲ 明るい緑がきれい

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ヨウシュヤマゴボウ

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今回花が咲いて、初めて気づいた木、シナウリノキ。名前の由来は、葉っぱがウリの葉に似ているので。

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何となく野菜っぽい雰囲気

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ユリノキ 巨樹です。こちらにも解説板があるので、またいずれ

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バショウ 南国気分^^

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冷温室のミヤマスカシユリ

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最後に 定点観測

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梅雨が明けて植物園に行く頃は、多分蚊の季節。

イギリスドラマで庭でお茶会しているのを見て憧れたりするけれど、あれは蚊がいないからできるんですね。うらやましい。

植物園は、水場も多いから蚊もわんさか。夏はちょっと敬遠していて、花を見損ねている植物もあるので、今年は蚊対策をして訪ねたいと思います。