日曜日に1万歩越えを目指して、石神井公園一周の後に、石神井川に沿って歩いて、練馬高野台駅に出ました。
川の土手部分、以前紹介したビロードモウズイカがこんなに
そして階段に近い部分に広がる緑は・・・
近頃見かけないと書いたばかりのヨモギ! こんなに元気に育っているのは久しぶりに見ました。
ちょうどこの写真を撮っている時にビロードモウズイカの花を刈り取っている方がいたので、最初は何かに利用するのかな? と思ったのですが、どうも退治しているという雰囲気。
聞いてみたら、物凄い増え方で、川床にまで生えてきたので、刈っているとのことでした。
確かに上の写真の左側にもかなり広い範囲で、群生が続いていました。時に植物の増え方は脅威的で、恐ろしくなるのもわかります。
刈り取るのは相当大変そうでしたが、もう上の写真のような眺めは見られなくなっているかもしれません。
升目になっているコンクリのくぼみに土がたまって、そこに草が生えています。それほど長い土手ではないけれど、かなりの種類の雑草が見られるので、雑草好きには、ワクワクする場所なんだけれど・・・
これでは、ご近所の方に問題視されてしまうかな・・・
ここはワンちゃんたちのお気に入り散歩コースになっているようで、たいていのワンちゃんが草の茂みに入って行きます。やはりワンちゃんたちもワイルド感に惹かれるんでしょうか。
ブロックのくぼみごとに色々な植物が生えています。
自然の寄せ植え
左上の豆軍配ナズナはまだ小さいけれど、大きな株は果実が色づいて、とてもきれいでした
ナガエコミカンソウ
石神井川の眺めも桜の花の頃とは雰囲気が違います。葉が茂って何だか遊歩道が狭く感じる
急傾斜の護岸壁にも様々な植物が生えています。
上から見下ろしたところ。ヒメツルソバや源平小菊、夕化粧など
ヒメツルソバは所々で岸壁をびっしり覆うように生えていて、繁殖力が旺盛過ぎて、ちょっと怖いくらいな感じですが、花はよく見るとかわいい。つまみ細工のかんざしみたいです。タデ科の植物らしく葉にV字型の模様があります。
一際長く川面に飛び出すように咲いていたのは、三尺バーベナ(別名ヤナギハナガサ)
珍しい! と思ったのですが、ポツポツと距離を置いて5株くらい生えていました。
川床にはあまり見慣れない植物も。こちらは巨大化するカヤツリグサ。
写真のは倒れていて、これでも小さめの株。 メリケンガヤツリ
歩道の横、上段の護岸壁にも源平小菊がたくさん咲いていました
花が白からピンク、赤へと変わって咲くので、源氏と平家の旗色、白と赤になぞらえて、源平小菊と呼ばれていますが、別名エリゲロン、ペナペナヨメナとも。
園芸植物ですが、各地で雑草化しています。
だいぶ昔になりますが、朝比奈峠を越えてバスで鎌倉に入る時に、道沿いを流れる滑川の護岸でも咲いているのをみました。フィレンツェのアルノ川にかかる橋のたもとにも生えていました。
こんなろくに土もなさそうなところから生えてくるのだから、ロックガーデンにも良さそう。名の通り、ペナペナして繊細で弱々しそうな姿ですが、めちゃくちゃたくましいです。
都会では時々管理の手が入ると思いますが、自然に多種の雑草が繁茂しているのをみられるのは、川の周辺くらいかもしれません。
特に、人があまり立ち入らない川床の植物たちは、自然な姿。水が好きな植物が多くて、ふだん見かけない植物が生えているのも興味深い。
これから盛夏にかけてどんな植物が出てくるのか、楽しみです。
植物を見ながら歩くなら1万歩もさして苦ではありません。この日は、10608歩でした。