5月のあたまは、みどり一色
6月のあたま
ハンゲショウという名前は、半分お化粧をしたような葉の見た目から付いたという説と、暦の半夏生(夏至から数えて11日目 またそれから5日間 今年は7/2〜)の頃に花が咲くからという説があるそうです。
この葉が三枚白くなると梅雨が明けると言われたりもするらしい。
農作業では、半夏生前までに田植えを済ませるようにしたそうです。
田植えの後は、田に植えた稲がタコの足のようにしっかりと根付くようにと願いを込めて、関西ではタコを食べるそうです。
タコ以外にもうどんやサバを食べるなど、地域によって色々な行事や風習があるとか。
半夏生は物忌みの日ともされ、天から毒気が降るので、井戸の水に蓋をし、この日にとった野菜を食べない。またハンゲという妖怪が出るとか、竹林には行くなといった戒めも。田植え後の体を休めるための知恵として言われていたらしいです。
6/13 もう結構花が咲いています
暦上の半夏生という名は、ややこしいですが、葉が白くなる半夏生とは別の薬草、半夏(ハンゲ/別名カラスビシャク)が生える時期からきているそうです。
カラスビシャクの写真はないのですが、カラスビシャクより大型で雰囲気が似ている、オオハンゲという植物が小石川植物園にたくさん生えていました。
オオハンゲ
メタセコイア林の近く、オオハンゲだらけ
オオハンゲは石神井公園でも見かけます。この植物を知らなかった頃に見た時、最初はムサシアブミかと思いました。実際は葉っぱの形が違うのですけれど、艶々した雰囲気がぱっと見、似ています。
ムサシアブミ(石神井公園)
6/13 実をつけていました
こちらが三宝寺池の遊歩道脇に生えていたオオハンゲ 6/13
ムサシアブミと同じくらい大きな葉になります。
カラスビシャク(ハンゲ)、オオハンゲ、ムサシアブミともサトイモ科の植物。葉っぱが白くなる、ハンゲショウはドクタミ科の植物です。