ヨモギの話

先日、贈り物にしようと、叶匠寿庵の「あも」というお菓子を買いに行きました。

「あも 」は、丹波大納言小豆にじっくり時間をかけ、糖蜜をふくませて炊いた餡で羽二重餅をくるんであるお菓子です。

店頭でさて、「あも」は・・・と見ていたら、季節限定の「あも 蓬(よもぎ)」というのが目に入りました。

羽二重餅に蓬が練り込んであるのです。これは、蓬好きとしては見逃せません。家用にも一本買って帰りました。

食べる前に少しだけ冷やしていただきました。羽二重餅がトロッとしている。蓬の香りと味わいが上品にマッチしていました。おいしい。

 

写真を撮らずに食べてしまったので、パンフレットの写真を拝借

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期間限定で6月下旬まで。

もう一回食べたいです。ただ一本を一度で食べきれないので、ハーフサイズを作ってくれるといいな〜と思います。開封した後、冷蔵庫に入れておくと、羽二重餅のトロトロした柔らかさがちょっとなくなってしまいます。

季節限定のあもは、蓬以外にも、桜、栗、ゆずなどがあるそう。桜、食べたかった! 来年は絶対食べよう。

定番のあもは、一本1296円。あも 蓬は、一本1404円です。日持ちは、大体3週間。

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この「あも 蓬」に使われている蓬は、パンフレットによると、滋賀県伊吹山麓に拓いた伊吹農園のもので、やわらかいところだけを摘み取って使っているそう。


薬草の宝庫と言われている伊吹山、憧れています。いつか登りたい。それに蓬畑も見てみたいな・・・
「あも 桜」は大島桜の葉っぱを練り込んであるそう。桜餅の葉っぱも育てている農家さんがあるのでしょうね・・・どんな畑なのかな?

 

ところで、最近読んだ本で知ったのですが、お灸のもぐさは、蓬の葉っぱの裏に生えている白い毛だけを集めたものなんですね!
あんな、目にもよく見えないような毛をどれだけ集めるのでしょう? 大量に葉っぱがいりますね。
ヨモギの名前は「よく燃える」という意味の「善燃木」に由来するそうです。

 

昔は空き地とか道端にありふれた感じで蓬が生えていたけれど、最近はあまり見かけません。子供の頃は摘んできて、母に蓬団子を作ってもらったりしたんですけれどね・・・

 

蓬の葉っぱは色々と有用ですが、秋に咲く花の花粉は、ブタクサ花粉などと一緒で、花粉症の原因になるそうです。