6月初旬 植物園の花たち
この時期の代表的な花といえば、紫陽花。
植物園にある紫陽花は、古風なものが多いです。紫陽花と言ったら、この感じが最もポピュラーでしょうか?
こちらは、少し新しめかな?
若いカマキリがとまっていました
額紫陽花もいいですね。この微妙な色の取り合わせ、素敵です。
こちらはブルーと白で爽やか
色がつき始めた頃が瑞々しくて好きです
ベリーとバニラのアイスクリームみたいな・・・
そしてこちらの小ぶりな空色の花
額紫陽花?
実は、これ甘茶です。この葉っぱを発酵させてお茶にするそうです。
アマチャヅルが原料のお茶も甘茶といいますが、このアジサイ科の甘茶が本来の甘茶だそう。灌仏会(花まつり)の時に仏像に甘茶をかけて祝いますが、随分昔、たまたま灌仏会の時に深大寺だったか、どこかのお寺に行って、甘茶を振る舞われたことがありました。おいしかったかは微妙ですが、確かに甘かった。
植物園の甘茶の花色はきれいな空色ですが、場所によって白やピンク色になるようです。
こちらは、標本園のノリウツギ
白い紫陽花もいいですね。
標本園ではこんな花も咲いていました。
シロアザミゲシ
アザミなのケシなの? と思ってしまいますが、ケシ科の植物。
こちらは、薬草園で咲いていたアザミゲシ 白い筋の入った葉と黄色の花の取り合わせ、とても目立ちます。
しかし、標本園も薬草園も雑草や越境してきた植物も元気に育っていて、名札のところに堂々とまるでその植物のように生えているので、要注意。
このアザミゲシもあちこちに咲いてしまって、最初見た時はコガネバナという名札のところにあったので、黄色い花がいかにもね〜と思ったら、コガネバナは青紫系の全然違う花、コガネ(黄金)は根っこの色由来の名前でした。
ドクダミとキキョウソウと。
キキョウソウは雑草になっている帰化植物だけれど、標本園中に広がっていて、下の写真のところなんて、ここまで茂っていると、名札の植物かと勘違いしてしまう人もいそう。
明治期に鑑賞用に入ってきたものが広がったそうですが、子供の頃には見かけなかった植物です。花がきれいなので、雑草化してもあまり駆除されず、広がったのかもしれません。葉っぱが段々につく姿も面白い。別名もダンダンキキョウ。
ドクダミは園内の至る所で咲いています。
八重のドクダミは標本園で特別扱い
一重も八重もかわいいです。
これは、クロバナニッコウキスゲかな? 本館近くの植え込みに咲いていました。オレンジ色が鮮やか。(追記 ノカンゾウかも)
なんだかクラシックな建物と雰囲気があってます
ビヨウヤナギ
最後は夏らしい花で
ダンドク カンナの仲間
これは柴田記念館の脇にあった鉢植えですが、ジュラシックツリーのところにも植えられていました。そしてジュラシックツリーに異変が・・・
4月のジュラシックツリー
6月
剪定じゃないですよね? 折れてしまったのかな・・・
ジュラシックツリーは日本での愛称で、正式名称はWollemi Pine(ウォレマ・パイン)
1994年にオーストラリアで発見されて、これまで最古とされていた第三紀(約6000万年前)のメタセコイアより古い、中生代ジュラ紀(約2億万年前〜1億5000万年前)に繁栄していた植物だそうです。
枯れずに大きくなって欲しいです。