オリーブの鉢に出てきたノボロギク。
ヨーロッパから世界中に広がり、日本には明治期に入ってきた帰化植物。
どこでも見かけるありふれた雑草ですが、シシリー・メアリー・パーカー著『花の妖精 英国の花たち』によると、昼間は何の変哲もない草だけれど、夜になると妖精がこの草にまたがって呪文を唱えると空飛ぶ馬になり、馬に乗って妖精は遠くに出かけ、酒蔵などを荒らすのだと言われているそうです。
なんとなく、馬と言ってもサラブレッドみたいな馬でなくて、ロバとか道産子みたいなのになりそうな雰囲気。
ノボロギクというのは、似た雰囲気のサワギクという山の沢沿いに生える植物があり、その別名がボロギクで、この花の野にあるもの、という意味で付けられたらしいです。ボロなんて、ちょっと失礼ですね。
一方英名は、Old Man in The Spring 種の白い綿毛からの命名でしょうか。なかなか味わいのある名前です。