数年前、オーストラリアのパースに行った時に、クォッカで有名なロットネス島観光をした。
クォッカというのは、この島にだけ棲息する見た目はネズミを大きくしたような動物(カンガルー、ワラビーの仲間)で、人が近付いてもあまり恐れず、動きも割とのんびり。一緒に自撮りができるくらい。
つぶらな瞳がかわいい。ピカチュウのモデルになったとも言われている。
奈良公園の鹿みたいに自由に歩き回っている(というか人間がお邪魔しているのですが)
島には固有の植物があると思うけれど、現地のツアーバスで回った限りでは、あまり目立った花などは咲いていない様子。
ただ、海岸で見た、この緑のポンポン、イガグリやウニのような見た目の不思議な植物に、目が釘付け。
この島にだけあるわけではなく、後でパースの街の川沿いの空き地などにも繁っているのをみた。単なる雑草という感じで注目もされていない様子。
カヤツリグサの仲間かな、と思ったけれど、こんなの見たこともない。
それが、先日、図書館で平凡社から出ている何巻もある立派な植物図鑑のイネ科のところを見ていたら、似た植物があって、「ツキイゲ」という名前だった。
ちょっと調べてみたら、種子島の西之表市には、ツキイゲ自生群落があって、西之表市指定文化財(天然記念物)になっていた。
西之表市のサイトによると、
「インド・マレーシア、沖縄などの海浜の砂浜に群生するイネ科多年生草本で、地表をはう長い枝を出して増えます。雌雄異株で全草かたく、葉は針状に尖り、直径20~30cmの球形の雌花序は脱落して、風に吹かれ砂浜を回転しながら種子を撒き散らします。防砂に効果があり、この群落は面積20アールで北限となっています」
ポンポンがぽろっと落ちて、タンブルウィードみたいに転がり回る・・・かなり不思議な植物。 オーストラリアでみたのは、この植物の同属で、Spinifex sericeusという名前のよう。
Wikipediaから拝借した写真↓
ビーチに落ちた種 なんだかかわいい (^ ^)
ようやく何者か分かって、ちょっと嬉しい。