ヨーロッパで電車に乗っていると、車窓から、このケシよりもっと赤いヒナゲシが野原や道端に咲いているのをよく見かける。緑の中に赤い点々が散らばって、とても風情がある。
子供の頃、ヒメコバンソウを初めて空き地で見つけた時は、興奮した。いっぱい摘んで、束にしたら、緑のかすみ草みたい。
振ると、シャラシャラ音もする。(なので、スズガヤとも)
ドライフラワーにしてもきれい。
『花の妖精 英国の花たち』シシリー・メアリー・バーカー 井村君江 訳・監修 主婦の友社刊行 の中にも出てきている。
(森永ハイクラウンチョコレートのおまけに入っていたフラワーフェアリーカードの人。 いっぱい持ってたのに、なくしてしまった )
図鑑で、このヒメコバンソウに似たもっと大きな穂をつけるコバンソウというのがあると知って、ずっと憧れていた。
最初に見たのがどこだったか忘れたが、感激した。昨年、道端で見かけた時に穂をとってきて、他の雑草の種と一緒に鉢に播いたら、たくさん生えて伸びてきたので、別の鉢に移し替えたのだけれど、ちょっと機嫌が悪そう。
雑草は過酷な場所でもたくましく育っているので、鉢植えなら、さらに元気よく育つだろう、と思うと案外そうでもない。植え替えると特によくない様子。
以前、斑入りのフウチソウを持っていたのだけれど、夜盗虫に根を食われてダメになってしまった。「風知草」名前もすてきで、すごく気に入っていたのに(涙)
こういうイネ科の植物やカヤツリグサなどを子供の頃から偏愛してきたのだけれど、長らく、日本では一般的には雑草としてしか扱われていなかったように思う。でも海外では、結構庭に使われていて、植栽に線描的な動きを出したり、ナチュラルさやワイルド感をうまく出している。
20年ほど前に、海外出張に行った人が買ってきてくれた、"Ornamental Grasses"という本があって、いつかこういう庭を持ってみたいものだと夢想した。これは、夢で終わりそうだけど・・・
こんな庭をゆっくり見て回れたらいいのにと思っていたら、
まさに夢のような庭がキュー・ガーデンズにあった。