旅と植物 イタリア フィレンツェ1

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ボルツァーノを昼過ぎに出発して3時間ほどで、フィレンツェに着いた。

駅にフィレンツェ在住の友人が迎えに来てくれた。彼女が渡伊して以来、4年ぶりに会ったが、相変わらずほっそりとして、元気そうだ。

 

まずはホテルに荷物を置いて、夕食前に散歩をしようということで、スーツケースをゴロゴロ引いていく。駅近のホテルだったが、石畳と人と車の多さに加え、ホテルのそばで工事をしていたので、少々難儀した。

 

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身軽になって、とりあえず、アルノ川沿いへ出ようと、久しぶりのフィレンツェの街に繰り出す。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会前を通り、中心部へ。友人に先導されるままに石畳の道を歩く。ボルツァーノの静けさとは打って変わって、街は喧騒に包まれている。

 

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いつもメールに友人が「フィレンツェは散歩に向かない」と書いてくるので、どこもかしこも絵になる、見所だらけの街なのに? と疑問に思っていたのだが、人が多いし、何より石畳が辛い。

若い時は、ドラマチックな風景に憑かれるようにして町中を歩き回ったが、あれから幾年月・・・不揃いな石畳は着地点が不安定で歩きづらく、うっかりしたら捻挫しそう。人を避けながら歩くのにも気を使う。

なるほどこれは、散歩に向かない、と納得した。

とはいえ、友人は慣れた様子で、ティンバーランドのレースアップブーツでサクサク歩いていく。

 

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やっとアルノ川沿いに出た。途端に視界が開けて、一息つく。

川沿いの道は舗装されていて、大変歩きやすい。それまでも、ろくろく街並みを見ることもなく、写真もとらず、ひたすら喋っていたが、川沿いの歩道を歩きながらさらに話し続けていると、歩道と川との間の塀越しにイチジクの木が生えているのに気づいた。

友人にいうと、「こんなところに! 」と驚いていた。

橋を渡って、対岸へ。

橋のたもとには野生化したエリゲロンが咲いている。植物オタクならともかく、花の都でわざわざ雑草のような植物に目を留める人は少ないだろう。

 

夕食は友人が予約してくれた王道トラットリアという感じの店 Le Fonticine で。

クロスティーニ3種にアーティチョークのパスタ、ナスの重ね焼き。

どれも美味しかったけれど、クロスティーニはパンがベースだし、ナスの重ね焼きもこってりしていて、お腹いっぱいになってしまい、デザートは入らなかった。

食後にホテルまで送ってもらい、翌朝また迎えに来てもらうことにした。

 

旅行前に日本から持ってきて欲しいものリクエストを送ってもらったり、こちらの行きたいところを伝えたり、イタリアに来てからも、到着の連絡、列車の切符の写真を送って待ち合わせの確認をしたり、全部ラインでやりとりした。

昔は、手軽な連絡手段もなくて、異国で待ち合わせなんてずいぶん不安でドキドキしたものだ。便利な時代になったなぁとつくづく思った。